『創聖のアクエリオン』&『ラーゼフォン』BD-BOX 発売

アニメ自体は2004年に放送されました。アニメ本編よりも、すっかりパチンコのCMの「あなたと合体したい・・・」という、かなりの確率でお茶の間を気まずくしたに違いないあのフレーズのほうが有名になってしまった感のある「創聖のアクエリオン」ですが、3月23日にBD-BOXが発売されるようです。
もともと内容よりも菅野よう子さんによる「一万年と二千年前から愛してる〜」がとても印象に残るオープニングテーマ「創聖のアクエリオン」(Akino)に完全に喰われてるようなところがありましたが、本編自体は、よくよく考えてみたら張りまくった伏線を回収してないにもかかわらず、壮大な大団円的ラストでなんかよかったねと思わせてごまかして逃げきったようなアニメでした。
なお、TVシリーズ『創聖のアクエリオン』全26話に加え、TVシリーズとは異なる時空を描いたOVA『創星のアクエリオン 裏切りの翼&太陽の翼』および『劇場版アクエリオン 創星神話篇&壱発逆転篇』Blu-rayが完全合体!されるようです。
でも、まあ印象に残るアニメではありました。

これは2002年の作品です。「ロボットアニメの新しい「スタンダード」を目指します。」(当時の出渕監督のコメントより)というのが、おそらくエヴァ後において何をやってもエヴァの模倣といわれがちだったロボットアニメ界を打破したいという思いから出た発言ではなかったかと勝手に推察いたしますが、あまりに大上段に構えすぎたがために謎ばっかり多くしすぎて設定を複雑にしてしまい、視聴者置いてけぼりのポカーンな雰囲気アニメになってしまったうえに、結局エヴァっぽいという評価からも抜け出し切れなかったかなというアニメでした。
坂本真綾さんの歌うオープニング「ヘミソフィア」は好きでした。やっぱ菅野さんの音楽は素敵です。
肝心のロボット自体は、まんまライディーンでしたが、戦闘は「ラーラー」と言ってたのしか覚えていません。
あと、主人公を「あやと」(観てた方にしかこのニュアンスは伝わらない)と呼ぶママンこと神名麻弥(CV:橋本一子)のあんまりな棒っぷりが今でも耳に残っています。(※この方はサントラを担当された作曲家の方で声優本職の方ではありません)
しかし、第19楽章「ブルーフレンド」は本当に神回でした。自分はムーリアンであるということを綾人に告げなければならないという朝比奈浩子の葛藤と、「ボノゴレが食べたいな」と言った笑顔が物悲しく、「おれが朝比奈を守るんだ」とやっと守るべきものを見つけたと必死に戦うドーレムが朝比奈であることを知らない綾人に対し、朝比奈の心の声が次々と電光掲示板を使って映し出される演出が実に秀逸で、最後に町の光で描き出された「サヨナラ」の文字に、綾人とともに打ちのめされてトラウマになる視聴者が続出した回でした。
本当にいい設定や素材がたくさんあったのに、なんだか活かしきれなかったラゼポンでした。でも、通してもう1回見てみたいアニメではあります。

そういえばどちらも菅野さんつながりです。最近BD-BOXとしてHDリマスタリングで発売されるアニメが多いですが、キレイな映像でもう一度観てみたいと思わせてくれるアニメはいいですね。気を抜くとすぐポチっとしちゃうので気をつけているのですが、買い忘れてませんかとご丁寧にAmazonがすすめてくるんですよねぇ。
先日は灰羽連盟のBD-BOXを買いました。こちらの感想はまたいずれ近いうちに。


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