魔法少女まどか☆マギカ 第7話 「本当の気持ちと向き合えますか?」

ひとり家へと帰ってきたさやか。部屋に入るとソウルジェムを机の放り投げ「騙してたのね、あたしたちを」とひとこと。それに対しキュゥべぇは「ボクは魔法少女になってくれって、きちんとお願いしたはずだよ。実際の姿がどういうものか説明を省略したけれど。」まさに悪徳商法。いらだつさやか。「何で教えくれなかったのよ!」「聞かれなかったからさ。知らなければ知らないままでなんの不都合もないからね。事実、あのマミでさえ最後まで気づかなかった。そもそもキミたち人間は魂の存在なんて最初から自覚できてないんだろ。そこ(頭のアップ。脳のことと言いたいらしい。)は神経細胞の集まりでしかないし、そこ(胸のアップ。心臓のこと。しかし今日のさやかはちょっと胸でかくね?)は循環器系の中枢があるだけだ。そのくせ、生命が維持できなくなると、人間は精神まで消滅してしまう。そうならないようボクはキミたちの魂を実体化し手にとってきちんと守れる形にしてあげた。少しでも安全に魔女と戦えるようにね。」
「おおきなお世話よ。そんな余計なこと。」「キミは戦いというものを甘く考えすぎだよ。たとえば、お腹に槍が刺さった場合、肉体の痛覚がどれだけの刺激を受けるかって言うとね」そういってキュゥべぇはソウルジェムに触れます。青く光るソウルジェム。すると、さやかは槍で刺された痛みを感じます。「これが本来の痛みだよ。ただの一発でも動けやしないだろ。キミが杏子との戦いで最後まで立っていられたのは、強すぎる苦痛がセーブされていたからさ。キミの意識が肉体と直結していないからこそ可能なことだ。おかげでキミはあの戦闘を生き延びることができた。慣れてくれば完全に痛みを遮断することもできるよ。もっともそれはそれで動きが鈍るからあまりおすすめはしないけど。」
「なんでよ。どうしてあたしたちをこんな目に。」キュゥべぇ「戦いの運命を受け入れてまで、キミには叶えたい望みがあったんだろ。それは間違いなく実現したじゃないか。」
ようやくアバン終了。しかし虚淵さんセリフ多すぎ。
次の日の教室。さやかの姿はない。屋上でまどかはほむらに知っていたのか尋ねます。頷くほむら。どうして教えてくれなかったのと訊くまどかに、信じてくれた人はいなかったと答える。
ただ好きな人の怪我を治したかっただけのさやかの願いと釣り合わないというまどかに対し、一生をかけても叶うことのない不可能を可能にしたのだから奇跡であることに違いはないとほむら。
魔法少女になったさやかに命を救われたというまどかに対し、ほむらは感謝を責任を混同してはいけないと諭す。どうしていつもそんなに冷たいのと問われ、「そうね。きっともう人間じゃないから、かもね。」
部屋でひとり落ち込むさやか。そこへ「いつまでもしょぼくれてんじゃねーぞ、ボンクラ。」部屋の外に現れたのは杏子。後悔してるのかと問いかける杏子。自分のためにだけ生きれてれば誰を恨むこともないし後悔なんてあるわけないと話します。
食うかい?と放ったリンゴを投げ捨てたさやかの胸倉を掴んで「食い物を粗末にすんじゃねえ、殺すぞ。」どうやら食べ物に深い思い入れがあるようです。
ここは杏子の親父さんの教会だったようです。ここで出るかイヌカレー演出、ステキ。杏子が自らの過去をさやかに話します。しかも人形劇で。熱心なあまり教義を外れた父の教会には人が来なくなり、やがて破門され、誰も父の話に耳を傾けなくなります。そこで杏子はキュゥべぇに願います。「みんなが親父の話をまじめに聞いてくれますように」と。自分と親父さんで表と裏からこの世界を救うため。しかし、真実を知った親父さんは、杏子のことを人の心と惑わす魔女だと罵り、そして酒におぼれ精神を病んだあげく杏子を残して無理心中してしまった。そして杏子は二度と魔法の力を自分以外の他人のために使うことはしないと心に誓ったのです。
「奇跡ってのはただじゃないんだ。希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだよ。」自分と同じように他人のために願いをかなえようとして魔法少女になってしまったさやかがこれ以上後悔しないよう杏子なりにさやかを励ましているようです。
「あたしは人のために祈ったことを後悔してない。」その気持ちをウソにしないために後悔だけはしないとさやか。そして、リンゴをどうやって手に入れたのか尋ね、言えないのならそのリンゴをもらうことはできないと話す。自分たちに同類なんていないという杏子に対し、自分のやり方で戦い続けると宣言し、さやかは立ち去る。
次の朝、登校するさやかに、まどかとひとみが駆け寄る。心配するまどかに、もう平気だとさやか。そして視線の先には杖を片手に登校する上條くん。やっぱりさやかには一言も無いのかよ。高すぎる代償を払ったつもりはないといいつつ、報われないさやかの気持ちが複雑です。
ひとみから恋の相談を受けるさやか。前から秘密にしてきたことがあるとのこと。「ずっと前からあたし・・・上條恭介くんのことお慕いしてましたの。」動揺するさやか。ひとみは明日の放課後に告白すると告げ、さやかには先を越す権利があるから後悔しないよう考えるて決めるよう話して去ります。
夜、魔女を探しに出かけるさやかを一人にしたくないと言うまどかに対し、さやかはあのときひとみを助けなければよかったと一瞬思ってしまった自分にはそんな価値はないと話す。ひとみに恭介を取られそうになっても、すでに死んでいる自分にはどうすることもできないと泣くさやか。
さやかの魔女との戦いを黙って見守る杏子とほむら。「ちっ、あのバカ、手こずりやがって。」今日の相手はプライドですか。「まったく見てらんねぇっつーの。」助けに入る杏子。影の演出がカッコイイ。
さやか「じゃましないで。一人でやれるから。」
杏子「あんた、まさか。」
さやか「ハッハッハ。本当だ。その気になれば痛みなんて。フフッ、アッハッハッハッハ、完全に消しちゃえるんだ。」魔女の攻撃を受けてもものともせず切り付け続ける。もはや精神崩壊状態。
まどか「やめて・・もう・・やめて・・」
いったいどこまで深く心をえぐろうというのか。壊れていくさやか。まどかの心はどこまで耐えられるのか。残酷なり。
次回予告「あんたたちとは違う魔法少女になる。あたしはそう決めたんだ。見返りなんていらない。あたしだけは絶対に自分のために魔法を使ったりしない。」
次回第8話「あたしって、ほんとバカ」
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