2013年2月の読書メーター

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2920ページ
ナイス数:163ナイス

RDG4 レッドデータガール    世界遺産の少女 (角川文庫)RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (角川文庫)感想
姫神が本格的に姿を現し、自らの成り立ちと呪いともいうべき使命を語り、なんだか話が壮大な方向へ展開しつつあるのですが、きちんと畳めるのでしょうか。学園祭も現実味がまったく感じられない壮大なスケールで着々と準備が進みつつありますが、いよいよ学園祭で対立する陣営の争いが繰り広げられるかと思うと、次巻が非常に気になります。
読了日:2月24日 著者:荻原 規子
死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)感想
音楽好きでちょっと世間ズレした死神が、死ぬべき予定の人物の調査を行い、死ぬかどうかの判定を行う7日間を描いた6つの短編からなる作品集。とはいえ、時と場所によって姿形を変えて登場する死神のとぼけたキャラクターから、ときにはコミカルに軽妙な語り口で物語が進んでいくので、話が重たくなりすぎません。特に「恋愛と死神」と「死神対老女」が良かったです。ラストは、思いがけない作品中における時間の経過と、人物関係に思わずニヤリとさせられました。
読了日:2月23日 著者:伊坂 幸太郎
RDG3 レッドデータガール  夏休みの過ごしかた (角川文庫)RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (角川文庫)感想
それぞれの陣営の思惑と策略が交錯し出した鳳城学園。生徒会執行部の合宿で訪れた霊山、戸隠で、泉水子、深行たちが出会う試練の中、満を時して登場した紫子さん。まだまだ、謎と各陣営の手の内が明かされないままではあるけれど、そんな中でも、徐々に泉水子と深行の関係も前に進んできたかな?
読了日:2月17日 著者:荻原 規子
RDG2 レッドデータガール  はじめてのお化粧 (角川文庫)RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (角川文庫)感想
いよいよ、紀伊の山から降りて鳳城学園に入学した泉水子。1巻の時から比べて少しずつではあるが、前向きになって成長した泉水子に、新たに登場した真響や真夏などの魅力的なキャラが加って、物語が大きく動き出しました。相変わらず雪政さんと折り合いの悪い深行くんも、言わずもがなの活躍ぶりですが、自らをわきまえているところがいい感じです。面白くなってきました。
読了日:2月16日 著者:荻原 規子
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)感想
続けて再読。いよいよ楽俊が登場し、孤独だった陽子の世界が開けてくる。まだもう少し回り道をするけれども、ようやく人を信じることができるようになり、それとともに周りには陽子を助けてくれる人達が集まってくる。景王としての物語はまだこれから様々な苦難が待ち構えているのだけれども、読むたびにとても爽やかな気分にさせてくれます。
読了日:2月11日 著者:小野 不由美,山田 章博
STEINS;GATE  蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫)STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫)感想
STEINS;GATEのゲームは未プレイですが、アニメは視聴済みです。アニメベースの話を助手こと牧瀬紅莉栖の視点で描いた作品ということで、図書館で見かけたので借りてみました。アニメを基本としているので話の流れは既視感がある展開なのですが、何せ世界観が複雑なため説明が多く(紅莉栖視点はそのためでもあるのですが)、アニメでは省略されている部分を補完してくれるのはいいのですが、読んでて途中でしんどくなりました。わかったかわからないか自分でもわからないような感じでアニメを観ているほうが性に合っていたかも。
読了日:2月11日 著者:三輪 清宗
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)感想
連休の間に再読(何度目かな?)。十二国記のはじまりにして、今でも本当に大好きな物語。ある日突然目の前に現れたケイキに連れ去られ、異世界に一人放り出された女子高生の陽子。異国の文化や異なる言葉が、体に入ったジョウユウの力によって翻訳されて通じる様子がアニメではわかりにくかったが、小説では文字なのでわかりやすい。ひらすら青猿に自らの醜い部分を見せつけられるつらい場面が続きますが、それを乗り越えて成長していく陽子と、陽子を支え続ける楽俊。本当に最高のパートナーです。
読了日:2月11日 著者:小野 不由美,山田 章博
ふたりの距離の概算 (角川文庫)ふたりの距離の概算 (角川文庫)感想
自分が通っていた高校には同じように毎年21キロのハーフマラソン大会がありましたが、体力にすこぶる自信が無い身としてはその時期がたいそう億劫であり、さらに時間制限もあったことから、1~2年生時は時間切れにより棄権扱い、一念発起して完走を目指したラストの3年時は18キロ時点でリタイアした苦い思い出があります。タイトルのつけ方のセンスと、マラソンの道中を絡めた話の進め方は秀逸だと思いますが、この距離を走りながら(たとえ歩きながらであっても!)こんな考え事や会話をする余裕があるとはとても信じ難いのです。
読了日:2月10日 著者:米澤 穂信
風が強く吹いている風が強く吹いている感想
マラソンを2時間じっと見ていることはできなくても、毎年、正月になると箱根駅伝を10時間見続けることは出来ます。別に母校が出ているわけでもないのに、ひたすら走り続ける姿を見ていられる、そんな魅力が箱根にはあります。ありえない話とわかっていても、そんなこと関係ないと思わせるぐらい、それぞれのランナーの思いが息遣いまでが聞こえてきそうなほどとてもリアルで、襷が繋がっていくその姿に涙がこぼれそうになります。すがすがしく、そして箱根駅伝の魅力がいっぱい詰まった、陸上ファンにはたまらない一冊です。
読了日:2月5日 著者:三浦 しをん

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