『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観てきました

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の初回上演に行ってきました。

 いつか観に行こうと思っていると、絶対にどこかでネタバレに出くわす(近頃はスレタイだけでもイタイ目に合うことがある)ので、それを防ぐには初回に観に行くしかないので、雨の中行ってまいりました。

とはいっても、観てきた感想を書こうと思えば、何を書いてもネタバレになりそうな内容でした。なので、極力直接ストーリーには触れない範囲で感想を書きたいと思います。多少のネタバレはご容赦願います。

まず、何より前置きのCMが長い。そして巨神兵もそこそこ尺がある。結局9:20開始で、本編始まるまでに何分かかったんだろうっていうぐらい長い。

おそらく、自分も含めて、テレビ版と旧劇場版などでやりきれない想いとフラストレーションを散々味わったはず。にもかかわらず、新劇場版が始まり、『序』で描きなおされた新しいエヴァと、スケールアップしたヤシマ作戦に胸を躍らせ、『破』では、3号機におけるアスカで衝撃を受け、今度は違うぞという思いに期待を高めて『Q』に臨んだのではないでしょうか。そう、もしかしたら、新劇場版はこの長年のもやもやをスッキリ解決してくれるに違いない!なんて淡い希望まで抱いてたかもしれない。

しかしながら、やはり庵野監督はやっぱり庵野さんなんです。周りが期待すれば期待するほど、裏切りたくてしょうがなくなる性分ではないかということを我々は忘れていたのでは。そんな気にさせられた『Q』の視聴後でした。

テレビ版と旧劇場版を彷彿させる展開に、途中から話に付いていくことを諦め、理解するのは考察まとめサイトに任せて、映像を楽しもうと切り替えました。

新キャラのトウジの妹のサクラ(CV:沢城みゆき)は最初いい感じだなと思ったのですが、無理やりな関西弁は不要だったんじゃないかな、と思います。特に、『ヱヴァには絶対乗らんでください』(一応白字にしておきます)というへんなアクセントの関西弁が気になってしょうがなかったです。これ絶対女子の使うセリフじゃないし。しかも、回想で何回も出てくるもんだからたまらない。

それから、もう一つ気になったのは、CG処理です。ヴンダーが発進するシーンなんか特に背景の空が真っ青なため、機体だけが画面のなかで浮いてしまって、違和感ありまくりでした。次回予告の戦闘シーンもいかにもモデリングといった感じで、これで本当に大丈夫?と思ってしまいました。

なお、心配していたキャラデザですが、確かに序、破とは違うんですが、静止画で気になっていたよりも、動いているとさほど気にはなりませんでした。アスカの顔はエライことになってましたけどね。

観終わったあとですが、事前には残テの合唱とか、三三七拍子なんて話もありましたが、とてもじゃないけどそんな雰囲気じゃなかったですね。みんな釈然としない様子がありありと感じられました。でも考えてみればこれがエヴァなんですよね。思いだしました。

エンディングテーマはやっぱり宇多田ヒカルで安心しました。活動再開オメです。

さて、次回は

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

一応完結編ですよね。本当に大丈夫なのかな・・・反復記号がとても気になるよね。

 

ちなみに、パンフレットですが、通常版らしきものと「記録集」とあるものの2種類売ってました。

違いがよくわからなくて、2両方とも購入しましたが、結果的に言うと、「巨神兵東京に現れる 劇場版」に特段の興味がなければ、記録集のほうでいいんじゃないでしょうか。出演者のインタビューなどは、記録集のほうは詳細に掲載されているのに対し、通常版のほうは、インタビューの中身が要約されてしまっています。

しかし、出演者のインタビューが多いのはいいのですが、せめて記録集のほうは、制作スタッフさんのインタビューも載せてほしかったなぁというのが正直なところです。

それにしても、通常版が左綴じで横書きなのに対し、記録集のほうは右綴じで縦書きなのはどうしてなんだろう・・・

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